印刷用プラバンでオリジナルキーホルダーを作ろう

雑記
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はじめに

こんにちはー!
少し前にカービィのアクリル製ドット絵キーホルダーを買いまして、
かわいかったので他にも作ってみたいなーと思いプラバンで作ってみることにしました。

ちなみにアクリルキーホルダーに関しては、
1個作成する場合は、1000円ぐらいで作れるようです。
そのため、正直プラバン作りより注文したほうが安い可能性があります。
ただ、まあ自分一度作ってみるのも楽しいのかなーと思いまして作ることにしました。

ちなみにプラバン自体は小学生の時に流行りまして、
そのときは油性ペンで好きな絵をかいて作っていました!

今回は、かなり本格的なものを目指したいと思います。


用意するもの

セリアでの調達品

・3枚入り インクジェットプリンター用プラバン フロスト(半透明)
・キーホルダーのチェーン
・速乾UVレジン ハードタイプ(クリア)
・ミニスポイト
・シリコンマット(黒)
・ピック(たこ焼きをひっくり返すやつ)/爪楊枝でも可能

赤色は必須アイテムです。

プラバンについては、この時点で袋から開けないでください。
注意事項がございます。(後述)

UVレジンは、表面を硬化させるために使用します。
ニスなり何かしら表面加工しないと、
水に濡れた瞬間にしみこんで絵が滲んでしまいます。

ミニスポイトはUVレジンの気泡を取り除くときに使います。
奇麗に仕上げたいなら欲しい。

シリコンマットは別に要らないと思いますが、
この上でUVレジンを垂らすと、垂れていない部分が分かりやすい上、
プラバンを触らず、マットまるごと移動させたりもできるので欲しい。

ピックはUVレジンを塗るときに使います。
爪楊枝でも全く問題ありません。

穴あけ用道具

ピンバイスドリルです。穴あけに必要です。
パンチで穴を開ける方法もありますが、
伸縮率が安定しないのでピンバイスがないと厳しいかと思います。

ピンバイスについては、激安のはオススメしません。
というのも軸がぶれていたりするので、後で後悔します。

紫外線照射用のUV LED

LEDネイルドライヤーです。

UVレジンを固めるときに使用します。
ネイルアートをやっている人ならもっているかも。

太陽の光で固めることもできますが、
太陽の光が当たる所までもっていくまでにレジンをこぼす可能性があるので。

ラジオペンチ、コンビネーションプライヤーなど×2

キーホルダーの金具を開けるときに使用します。
片方で固定して、片方で曲げる為2つ使用します。

がっちり固定できるゴツいペンチが良いです。
持っていない場合はダイソーの100円プライヤーがおすすめ。


作成の流れ

次のような順序で作成していきます。

1. 印刷用データを作成
2. プラバンを袋から取り出してマーク後に印刷
3. プラバンをハサミで切り取る
4. オーブントースターで焼いて固める
5. 穴を開ける
6. レジンでコーディングする
7. 部品を取り付けて完成

1. 印刷用データを作成

絵の準備と縁取り

キーホルダーにしたい絵を準備しましょう。
絵は縁がしっかりしたもののほうがよいかもしれません。

絵は inkscape などのドローツールで開いて、
切り取り用ガイド線を引いて、穴あけ位置にも丸をつけておきましょう。

ガイド線は絵との境界に隙間がないようにぴったりにしておいた方が、
完成後の出来栄えがよく感じます。

プラバンは焼くと、縦と横が1/2、面積としては1/4まで縮小します。
1枚の印刷用プラバンはハガキサイズなので、だいたい2つぐらい絵を載せられます。

テスト用データ

伸縮率を調べるために、テスト用の格子を追加しておきましょう。
これをつけておけば、テスト用データのみを先に切り取ってレンジで温めることで、
伸縮率調整が失敗しているかどうかを瞬時に判断できます。

ちなみに上の図と写真はデータをプラバンのどこかに用意したことで、
ここだけ切り取って縮小方向の確認をしてみた例です。
これは、斜めに縮小するタイプなので大変です。

上の写真の右のように、縮小しても全く問題ない奇跡のプラバンもあります。

最初の1枚を犠牲にして縮小する方向を確認するのも手だと思います。

色調整

プラバンは焼くと縮むため色が濃くなります。
濃すぎると、インクが乾かなくなったりするため、調整が必要です。
私の場合は、次のように設定しています。

・黒色部分 不透明度 70%~80%
・色付き部分 不透明度 40%~45%
・縁どりなどのガイド線 不透明度 100%

黒は、縮小しても色が付いているところより薄かったので気持ち濃くしてます。
縁どり用の線は、焼く前の切り出しに必要のため薄いと切り辛いです。
そのため、濃くしておくのがよいです。

伸縮率調整

プラバンは、基本的に面積的に1/4になるのですが、
縦と横と斜めで伸縮率が変わる場合があります!

この縮小率もプラバンによって差があり一概には言えません。
今まで3タイプのプラバンを見てきました。

  • 縮小後にハガキの長方形の長いほうが115%長くなった
  • 縮小後に斜め方向に115%長くなった
  • 縦横どちらも長くならなかった。

そのため、1回目でテスト用データを確認後、
2回目は正しく縮小されるように115%大きくしておく。
1枚で成功させたければ、あらゆる方向に延びることを想定して、
色々な方向で伸縮率調整したものを同時印刷する方法などがあります。

なお縮尺の変更は、inkscapeで設定が可能となっています。

2. プラバンを袋から取り出してマーク後に印刷

プラバンの準備

プラバンは3枚入っています。
取り出すときに手を入れないように注意!
(手を入れて取り出すとプラバンの印刷面が削れたり指紋がついたりします。)

さらに取り出したときに、プラバンに印を付けておきましょう
この印が、プラバンの斜め伸縮時の参考になります。

印をつけておけば、プラバンのどっちが前か後ろか分かるようになります。
そのため、もし斜めに伸縮が発生した場合に、
「/型」か「\型」の見分けがつくようになり、
次のプラバン作成時に参考にできるためです。

印刷

設定を変更してプラバンに薄く印刷するとかあると思いますが、
上記の印刷用データ自体を薄くしているので、いじらず通常画質で印刷します。

3. プラバンをハサミで切り取る

ガイド線に従って切り取る

これは、とくに問題はありません。
印刷用データを作成時に inkscape でつけておいた
ガイド線通りに切り取っていきましょう。

ちなみに上述のテスト用格子を印刷しているのであれば、
この格子だけ先に切り取って、オーブンで焼いてください。
伸縮率で失敗しているかの判断を先に知ることができます。

4. オーブントースターで焼いて固める

焼く前の準備

オーブンで焼く前に、次の物を用意しましょう。

・アルミホイル
・キッチンペーパー
・おもり(分厚い辞書みたいな本など)

焼くときは、予めオーブンを温めます
これは全体を温めておくことでムラをなくすことができると言われています。
ちなみに私は1100Wでやりました。
オーブンは焼いている途中で中が見えるとよいので、
ガラスをキレイにしておきましょう

プラバンの準備

アルミホイルの上に、直接プラバンを置きます。
このときアルミホイルは、しわくちゃにしておきましょう
しわくちゃにしておかないと、くっついて取れなくなります。

キッチンペーパーごと焼かないように!
私は最初アルミホイルの上にキッチンペーパーを敷いて、
その上にプラバンを置いて焼いていたのですが、
キッチンペーパーが焦げて、色がプラバンに移り失敗しました。

焼く

時間にしては、30秒~60秒ぐらいです。
必ず1枚ずつ焼いて、外から中をずっと監視していましょう。

冷やす

これ以上小さくならないかなーって思ったら、
中から出して、キッチンペーパーでプラバンを挟み込み、
その上に重しを置いて、上から自分の体重をかけます
しっかり体重をかけないと、プラバンが平たんになりません。

5分ほどで硬くなりますので、
キッチンペーパーからはがします。
このとき、キッチンペーパーのプチプチが板に模様でついてしまいますが、
レジンでコーディングすると分からなくなるので、問題はありません。

注意

冷やした後のプラバンはUVレジン加工をするまでに、
濡れた手、湿った手で触らないようにしてください。
端っこをもっていたとしても、しみ込んで終わります……。

5. 穴を開ける

穴あけ

UVレジンで固める前に穴をあけちゃいます。
なぜかというと、固めた後に穴をあけると、
レジンがまるごとパカっと取れてしまうためです。

ピンバイスで穴を開けていきましょう。
小さいサイズから順番に大きいサイズに変えていきます。
(あまりに細いのは省略していいです。)

この時点でキーホルダーの金具が通りそうかどうかも、
確認しておきましょう。
(まだレジン加工していないので実際には通さないように)

6. レジンでコーディングする

液をぬる

UVレジンでコーティングします。

シリコンマットの上にプラバンを置き、
UVレジンを直接プラバンの中央にどばっと出します。
このとき、泡があったらミニスポイトで吸い取りましょう
あとから吸い取ると、泡も小さくなっており取り辛くなります。

その後、ピックで塗っていきます。
表面張力のおかげでいがいにたれません。

穴は塞がないように注意しましょう。
マットごと回転させて、縁までしっかり
液体が濡れているかチェックしましょう。

泡とかはピックですくい取ったり、
目立たない場所へ泡を移動させたりします。

(ちなみに紫外線に当てる時間が長いタイプほど
気泡が出にくい印象があります。)

少し待つ

液を塗り終わると待っていると、
表面が重力でなだらかになります。
(光をあてて確認しよう!)

固める

うまく濡れたら、UV LEDで紫外線を照射させます。
太陽で行う場合は、持っていくまでに垂らさないように注意……。

両面行う

以下の理由から両面コーディングがよいです。

・印刷面をコーディングすることで、水に強くします。
・印刷していない面をコーディングすることで、ブツブツを目立たなくさせます。

余ったレジンを補完する場合は、
ティッシュに包み小分け用の袋に入れておくこと。
漏れて染み出す場合があります……。

7. 部品を取り付けて完成

ラジオペンチ2本で金具の輪っかを開けます。
プラバンの穴に、輪っかを通したら、また閉めます。

これで完成です!!


おわりに

おつかれさまです!
少し長くなりましたが、
作成するにあたって注意する点などをまとめました!

多分、一番難しいのが伸縮率のところです。
なぜならどのように縮小するかはやってみないと分からないからです。
試行錯誤しながら頑張りましょうー!

必ず1度は絶対失敗するので、
練習とわりきって何度か試しに作ってみましょう。

以上、ありがとうございました。

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