はじめに
こんにちはー!
今日はネットワークに関する勉強会をします。
目次
- ネームサーバー
- DDNS
- マルチドメイン
ネームサーバーについて
ネームサーバーとは
ネームサーバーは、DNS(Domain Name System)を提供するサーバーです。DNSとは、ドメイン名から宛先を解決する機能です。
DNSを設定するには、レコードを追加する必要があります。レコードには色々な種類がありますが、よく使用する2つをお話しします。
- A(Address)レコード
- CNAME (Canonical NAME)レコード
DNSが「abc.com
」の設定の場合を例に記載します。
Aレコード
例1
a www2 1.2.3.4
www2.abc.com
= 1.2.3.4
例2
a * 1.2.3.4
abc.com
, www2.abc.com
, a.abc.com
,… = 1.2.3.4
例3
a @ 1.2.3.4
abc.com
= 1.2.3.4
CNAMEレコード
例1
cname www3 www2
www3.abc.com
= www2.abc.com
サブドメインを別のサブドメインとしてみなします。つまりAレコードで定義したwww2
の場合と同じ動作にさせます。
例2
cname www3 www3.abc2.com.
www3.abc.com
= www3.abc2.com
末尾に.
ドットを付けると、サブドメインではなく完全修飾ドメインとみなされます。完全修飾ドメインは、別ホスト名のサイトを指定するときに使用します。
Fully Qualified Domain Nameより、FQDNと略されることがあります。
ドットを付けるというような記載方法は、DNSサーバーによって異なる場合があります。
CNAME
は、より難しいことをしようした場合にいくつか注意点があります。詳細は「CNAME を巡る 2/3 のジレンマ」様のサイトが参考になります。
おわりに
他にもレコードがありますが、まずはこれで十分かと思います。なお作成したレコードは、nslookup
で確認することが可能です。変更後の更新に時間がかかりますが、しばらくしたら確認してみるとよいかもしれません。
DDNSについて
DDNSとは
DDNS(ダイナミックDNS)とは、レコード情報を外部から動的に書き換えることです。
自宅サーバーをたてたが、グローバルIPアドレスがたびたび変わってしまいAレコードの設定を手動で設定しなおすのが大変な場合に活用するとよいです。
ネームサーバーの設定
まずダイナミックDNSを利用するためには、ダイナミックDNS機能をもっているDNSを使用しないといけません。
VALUE-DOMAINでは、ダイナミックDNSを利用することできます。
VALUE-DOMAINでダイナミックDNS機能が使えるネームサーバーは以下の通りです。
NS1.VALUE-DOMAIN.COM
NS2.VALUE-DOMAIN.COM
NS3.VALUE-DOMAIN.COM
NS4.VALUE-DOMAIN.COM
NS5.VALUE-DOMAIN.COM
VALUE-DOMAINでドメインを作成後に、どのネームサーバーを使用するか選ぶことができるのですが、ここで、VALUE-DOMAINが管理している上記のサーバーを利用する必要があります。
自前のネームサーバーや他のネームサーバーを利用したりしていたりする場合は、その他のネームサーバーのダイナミックDNSの設定を調べましょう。NSレコードを記載して、別のネームサーバーを利用している場合も同じです。
使い方
ここでは、VALUE-DOMAINでの話にしぼって話します。
公式の解説サイトに記載されていますが、上記のURLを開くことで更新ができます。
Linuxであれば curl
で定期的に叩くバッチを作っておくとよいです。
#!/bin/sh domain="hoge.com" pass="pass" path="https://dyn.value-domain.com/cgi-bin/dyn.fcg?h=*&d=${domain}&p=${pass}" curl -s ${path} >> /dev/null exit 0
通常のバッチを実行すると、次のAレコードが自動的に作成されます。
a * 123.123.123.123
「*
」になっているため、全てのサブドメインが同一IPアドレスとなります。
サブドメインを変更する場合は、h
パラメータを利用します。例えば、URLの後ろにh=www
とつければ、次のように更新されます。
a www 123.123.123.123
マルチドメインについて
マルチドメインとは
マルチドメインとは、レンタルサーバーによくある機能で、1つのレンタルしたドメイン(さくらサーバーなら ***.sakura.ne.jp
)に対して、複数のドメインを持たせることができる機能となります。
使い方
起動しているサーバー用のデーモンを設定すれば利用可能となります。
例えば、WebサーバーがNginxであれば、「Nginx応用編①バーチャルホストを設定する。Linuxサーバ構築手順まとめ 」様が参考になります。
さくらサーバーを借りている場合は、「ドメイン/SSL設定」という部分から設定が可能です。
さいごに
おつかれさまです!
今回は、いくつかネットワークに関する勉強をしました。なんとなく知っている知識を正しく調べなおして自分の知識にしっかりと身に着けていけるといいですねー。
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