はじめに
これまで何度も Raspberry Pi をセットアップしてきたのですが、久しぶりに行おうとしたら圧倒的に楽になっていたので、紹介もかねて記事にしました。
今回は、なんと次のような制約でセットアップを進めていきます。
- Raspberry Pi にUSBデバイスを刺さない
- Raspberry Pi に有線LANを刺さない
- Raspberry Pi にディスプレイを刺さない
セットアップ
ラズパイを紹介
今回セットアップする Raspberry Pi は、Raspberry Pi Zero WH Official Simple Kit です。
2018年ぐらいに発売し、もうすでに生産終了となっておりますが、1か月あたり連続稼働させても15円~120円程度となり、ネットワークに接続が必要な小さい小物を作るには便利なものとなっております。
Raspberry Pi Imager
Raspberry Pi OS から Raspberry Pi Imager をインストールします。
インストールしたら空のmicro SD カードをPCに接続して、 Raspberry Pi Imager を起動してパソコン上でインストールの設定を行います。
OSの選択
「OSを選ぶ
」からOSを選べます。今回は、デスクトップ画面は不要なので「Raspberry Pi OS (other)
」から「Raspberry Pi OS Lite (32-bit)
」を選択します。
ここを選択するとギアマークの詳細設定ボタンも表示されます。
ストレージの選択
micro SD カードが刺さっているストレージを選択します。
詳細設定(ギアマークボタン)
ホスト名の設定
ホスト名を設定します。ここで設定すると、DNSサーバーなしでもホスト名を解決できます。デフォルトは、raspberrypi
(アクセスする際はraspberrypi.local
)ですが、他にもデバイスを増やす予定であれば、分かりやすい名前にしておくべきです。
SSHの設定
ディスプレイを使用しないので、自分のパソコンのターミナルからログインできるように設定を行います。
- SSHを有効化する:はい
- パスワード認証を使う:はい
- ユーザー名とパスワードを設定する:はい
- ユーザー名:
pi
- パスワード:
hogehoge
- ユーザー名:
Wi-Fiの設定
Raspberry Pi WH はLAN端子がありませんが、無線LANが内蔵しているので、インストール時に無線LANの接続まで行われるように設定します。
- Wi-Fi を設定する
- SSID:
hoge
- パスワード:
hoge
- Wifiを使う国:
JP
- SSID:
※ Raspberry Pi WH は 2.4GHz 帯の IEEE802.11 b/g/n に対応しており、5GHz 帯の IEEE802.11 a には対応していないため、SSDを設定する際に注意してください。
ロケールの設定
時間を日本時間にする必要があります。またキーボードを接続をしたときに、日本語のレイアウトになるように設定をしておきます。
- ロケール設定をする:はい
- タイムゾーン:
Asia/Tokyo
- キーボードレイアウト:
jp
- タイムゾーン:
書き込む
「保存」で詳細設定を保存し、「書き込み」でmicro SD カードに書き込みます。
電源ON
作成したmicro SD カードを差し込んで、電源を入れます。その後、10分間?ぐらいでセットアップが自動で終わります。いつ終わるかはディスプレイも付けてないので分からないです😆
パソコンからログイン
Macならターミナル、Windowsならパワーシェルを起動します。
起動したら次のように入力します。応答が返ってきたらセットアップが終わったことになります。
ping raspberrypi.local
では、SSHでログインしてみましょう。
ssh raspberrypi.local -l pi
先ほど設定したパスワードを入力すれば、ラスパイにログインが行えます。
ラズパイの電源を切りたい場合は次のように入力すればよいです。
shotdown -h now
後でホスト名を変更する
今回は、ホスト名をraspberrypi
としました。
これを変更する場合は、Raspbianであればraspi-config
を変更できます。
sudo raspi-config
CUIで次から変更が行えます。
1 System Options Configure system settings -> S4 Hostname Set name for this computer on a network
変更後はFinish
を選択します。再起動を求められて、再起動が終わると反映されます。
後でsshのパスワードを変更する
後で、ログインのパスワードを変更する場合は、passwd
と入力し、今のパスワードを入力後に変更したいパスワードを入力します。
passwd
後で無線LANの設定をやり直す
後で無線LANの設定をやり直したい場合は、次のように
wpa_passphrase ****
※ **** の部分は、変更後のSSIDを入力します。その後、SSIDのパスワードを入力すると、文字列が作成されます。
natade@power:~ $ wpa_passphrase natade_ssid # reading passphrase from stdin passworrrrrrrd network={ ssid="natade_ssid" #psk="passworrrrrrrd" psk=3ee3881be117f5dd9933c79a05321de6c8fd05d40eacb0cda7ee418f8dbcb489 }
ここで表示されているnetwork={...}
の部分を使用して、/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
を編集すると、SSIDを変更することができます。
sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
おわりに
いかがでしょうか、とっても簡単ですよね!
過去の記事は以下のような感じですが。これまで上記のようなセットアップができなかったため、ディスプレイを見ながら、無線LAN、SSHをしていました😔
これを見て前に買った Raspberry Pi を掘り起こして何かしてみたりするといいかもしれませんね🌷
ところで、Raspberry Pi いつ頃元の値段に戻るんでしょうね。Raspberry Pi 4 は2023年度に元に戻るかもという話はありますが、どうなんでしょう。今のままでは気軽に買えないですよね・・・。
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