著作権のグレーゾーンと暗黙の了解について

著作権
スポンサーリンク

「漫画トレースもお互い様だが……」 竹熊健太郎氏が語る、現場と著作権法のズレ
【  ITmedia News(2008年04月16日 15時35分 更新) 】
1 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/16/news075.html
2 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/16/news075_2.html

 「漫画家にとって、恐ろしい時代だ」――
ネット上ではここ数年、漫画の「トレース疑惑」の検証が盛んだ。
別の作家の漫画から似た構図のコマなどを見つけてネット上に公開。
「盗作」と騒動になれば、出版社がその漫画を絶版にすることもある。

だが漫画界では、作家同士の模倣はよくあること。
ほかの作品を参考に描くことも、暗黙のうちに認められてきたという。
同人作家による2次創作も黙認され、“グレーゾーン”から多くの作品が生まれてきた

漫画の編集実務に詳しい編集者・文筆家の竹熊健太郎さんが4月15日、
「著作権保護期間延長問題を考えるフォーラム」(ThinkC)
が開いたパネルディスカッションに参加し、模倣やトレースの事例を紹介。
「漫画制作の現場は法律ではなく、慣習で動いている」と現状を説明した。

昨日の記事なのですが、面白い記事です。元々は漫画のトレースから著作権への話へ変わっていく話となっています。

このような記事を見ていると、著作権がなぜあるのかという根本は、金儲けにあるものというのが大きな比重をしめているだろうということが分かります。

言われてみると、当たり前な考え方ではありますが、以下が本質だと考えれます。

著作者が金儲けが望めるなら、第三者が著作権を無視して何かしたとしても、著作権を持っている人にとっては構わない

例えば、他作品からの二次創作が黙認されているのも、それが売れることによって知名度が上がるから訴えないということになるます。もし、訴えてしまうと、その市場自体の人気が下がり萎縮してしまい、そのもの自体が売れなくなってしまう可能性があるためです。

具体的には、歪みの国のアリスのファン活動の約束に記載された内容が、暗黙のうちになりたっているわけです。

ひろゆき氏の発言みたいに、2ちゃんねる運営が著作権違反をしているアフィブログを容認しているのも、2ちゃんねる運営としては、2ちゃんねるの宣伝にもなるし、掲示板の利用客も増えて広告費で儲かる。このようなことが背景にあるわけです。

また、やや話は少し変わりますが

山形さんは「想定していなかった利用がグレー分野になる」と指摘。
「PC上で人格が作れるようになった場合、どうなるだろうか。
例えば、僕のような文章を自動生成するジェネレータで作った文章を、
僕の声をサンプリングしてリアルに発生できる音声合成で読み上げた場合、
その文章の著作権はどうなるのだろうか」という思考実験を披露。
技術の進化に伴い新たなグレーゾーンもできてしまうことを指摘した。
(関連記事:初音ミクは「権利者」か

これは「チャットの書き込みの著作権‏を考える」と同様な考え方です。他の型も同じような考え方をしているということは、やはり現行の著作権法が時代においついていないような気がします。

コメント

  1. […] 著作権に関しては、もう語りつくしてしまって自分なりの結論も出たのですが、 […]

タイトルとURLをコピーしました