はじめに
今日は、誰もがどんな条件でも使えるライセンス感染しないライセンスを紹介したいと思います。なお、ご存知かと思いますが、ライセンス感染しない≠フリーソフトウェアライセンスです。
CC0
解説
名称 CC0
リリース 2009年
作成者 クリエイティブ・コモンズ
パブリックドメインというものを自分から明示的に言いたい場合に使用する。
元々、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)というものがあり、このCCライセンスのよくある質問には以下のように記載されており、ソフトウェアを対象としていませんでした。
ライセンス(License)は文書、動画、音楽、写真など多様な作品を前提としている。ただし、ソフトウェアについては既に GPL などが存在することから特に対象としていないとしている。
このCC0については、ソースコードも対象としているので大丈夫という内容になります。
フリーソフトウェア財団からも認識(GPLとかと併用していいよ)されています。
画像が用意されていてかっこいい。(Wikipediaより引用)
ライセンス文について
作品の作者に自動的に付与されてきた著作権やその他の占有権を放棄する。CC0より
WTFPL
解説
名称 WTFPL Version 2
意味 Do What The Fuck You Want To Public License
訳 どうとでも勝手にしやがれクソッタレ・公衆利用許諾(契約)書(Wikipediaより)
リリース 2004年
作成者 サム・オセヴァール
CC0がなかった時代だから生まれたライセンスだと思われます。
フリーソフトウェア財団からも認識(GPLとかと併用していいよ)されています。
ライセンス文について
ライセンス条文の英文はWikipediaを参照。
以下私が翻訳した文章(WTFPL Version 2)です。
Everyone is permitted to copy and distribute verbatim or modified
copies of this license document, and changing it is allowed as long
as the name is changed.
このライセンス文章は、誰もがコピーして配ることができます。
名前を変更して頂ければ、コピーしたデータを変更することを許可します。
DO WHAT THE FUCK YOU WANT TO PUBLIC LICENSE
TERMS AND CONDITIONS FOR COPYING, DISTRIBUTION AND MODIFICATION
どうとでも勝手にしやがれクソッタレ・公衆利用許諾(契約)書
複製、頒布、変更に関する条項と条件
0. You just DO WHAT THE FUCK YOU WANT TO.
なし。勝手にしろ。
NYSL
解説
意味 煮るなり焼くなり好きにしろライセンス
リリース 不明
作成者 稲葉 一浩
日本の状況を考えたライセンス。日本語で書いてあるので分かりやすい。英語も存在する。作成者が世界的な大企業Googleのソフトウェアエンジニアなので説得力があります。
ライセンスからGPLとかと併用してもいいことが分かりますが、フリーソフトウェア財団に記載がないように、公式に認識されておらず、世界的には有名じゃないのがデメリットとなります。
ライセンス文について
ライセンス条項はCC0となります。
以下NYSLから引用したライセンス文です。
A. 本ソフトウェアは Everyone’sWare です。このソフトを手にした一人一人が、
ご自分の作ったものを扱うのと同じように、自由に利用することが出来ます。A-1. フリーウェアです。作者からは使用料等を要求しません。
A-2. 有料無料や媒体の如何を問わず、自由に転載・再配布できます。
A-3. いかなる種類の 改変・他プログラムでの利用 を行っても構いません。
A-4. 変更したものや部分的に使用したものは、あなたのものになります。
公開する場合は、あなたの名前の下で行って下さい。B. このソフトを利用することによって生じた損害等について、作者は
責任を負わないものとします。各自の責任においてご利用下さい。C. 著作者人格権は ○○○○ に帰属します。著作権は放棄します。
D. 以上の3項は、ソース・実行バイナリの双方に適用されます。
Unlicense
解説
名称 Unlicense
リリース 不明
作成者 The Unlicense
クリエイティブ・コモンズは、元々ソフトウェアなどは対象としていなかった(CC0は対象としている)。それらと違ってこちらは、ソフトウェア・ソースコード専用のライセンスです。
ライセンス文について
以下私が上の方を翻訳した文章です。(The Unlicense)文章の下の方には、配ったものについて責任を負わないことが書いてあります。
This is free and unencumbered software released into the public domain.
パブリックドメインを目指してリリースした、自由で無償なソフトウェアです。
Anyone is free to copy, modify, publish, use, compile, sell, or
distribute this software, either in source code form or as a compiled
binary, for any purpose, commercial or non-commercial, and by any
means.
誰もが、商業/非商用やそれ以外など、どのような目的であっても、コピー、変更、公開、使用、コンパイル、販売、ディストリビュートにおいて、ソースコードのまま、あるいはコンパイルされたバイナリ形式を配布してもいいです。
コメント
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