電車の中で、知らない人物の会話を耳にすると
「すぐに謝ると、なめられる」
と主張していた。
また、「なめてんじゃねーぞ」
というセリフを耳にしたことがあるが、
どういう意味か深く考えていたことはなかった。
改めてこの機会に考えてみようと思う。
まずよく耳にするのは
「テストなめてたー」
みたいな物や概念に使う場合である。
この場合は、「油断していた」
「簡単だと思っていたが難しかった」
という意味で使っているのだろう。
「仕事なめてたー」
なら「仕事が思ったより大変だった」
とかそういう意味だろう。
「テストをなめる」
この場合は、A. 「テストなんて余裕余裕」
他の場合に、B. 「態度が悪い感じうける」
2つの意味があると思われる。
「仕事をなめる」
この場合も、A. 「仕事なんて余裕余裕」
他に、B. 「態度が悪い感じで仕事をする」
ここで、B. の「態度が悪い」というのは
「なめた態度」とも呼ばれている。
従って、B. の意味で使う場合は、
「テストをなめた態度でうける」
「仕事をなめた態度でうける」
上記のような文章を省略しているものと考えられる。
さて、ここで最初に戻ろう。
「人物をなめてた」
と「物」ではなく「人」の場合はどうなのだろうか。
この場合は、
「人物が思ってた以上に優っていた」
そういうことだろう。
この「勝る」というのは、人によって例えば、
「勉強ができる人だった」
「サッカーがうまい人だった」
とまちまちである。
では、
「すぐに謝ると、なめられる」
とはどういう意味でのなめられるだろうか
これは先ほどの「なめた態度をとられる」
と同じだと思われる。
つまり、「すぐに謝ると、態度が悪く扱われる」
ということを、その電車の乗客の人は主張していていたのだろう。
ところで、「態度が悪く扱われる」とはどういうことなのだろうか。
これは、次のようなことを指すと仮定する
・「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」を意識しない。
・「ちっ」って言う。
・怒った表情をする(眉をひそめる)
・怒ったしゃべり方をする(大きな声で、高い声を出す)
・大げさな動作をする
もし、上記のことを「態度が悪い」と考えると。
「すぐに謝ると、態度が悪く扱われる」というのは、
私は間違っていると思います。
次に、
「なめてんじゃねーぞ」
とはどういう意味だろうか。
これも、上記のように
「態度を悪くしてるんじゃねーぞ」
という意味でとらえるのだろうか。
しかし、一般的に、態度を悪くしていないのに
「なめてんじゃねーぞ」
と言っている場面とか、想像つく。
となると、
「なめてんじゃねーぞ」
は、どういう意味なのだろうか。
これは使用されている場面から言えば、
「私はあなたが嫌いだ」という意味だろう。
つまり、
「なめてんじゃねーぞ」
の返し文句として
「なめてません」
というのではなく、
「すみません」
と謝るのが正解なのである。
でも、
「すぐに謝ると、なめられる」
っていう考え方の人に
「なめてんじゃねーぞ」といった場合、
上記のように謝ると、逆に「なめられて」しまう。
しかし、謝らないと自分が「なめて」しまう側になるという
不思議なことが起きる。
これは一体どういうことなのだろうか。
詳細は、追って報告したい。
コメント