はじめに
先週ぐらい、ある先生から貸してもらったという、
本来覚えておく必要があるらしい線形代数の本に、
見慣れないこんな漢字が「函数」
函数の調査
どのページにも書いてあって、これなんだろうと検索してようやく分かりました。
正解は、なんと「関数」です。
この本は、昭和の始めに書かれたもののようで、時代を感じさせたことと、
「函数」の読み方の勉強になりました。
普通、「函」なんて「函館」ぐらいしか思いつかないし、
カンって読むなんて知らなかった。
本を借りた友達も、読めなかったので、
案外読めない人多かったり。
・・・まあ私の周りだけかもしれませんが。
Wikipediaの函数
話は変わりますが、
正規分布についてWikipediaで調べていたら、例の「函数」という文字が。
普段、情報関連のことやっているせいか、
function=関数という文字にものすごく見慣れているので、
やっぱり、函数の違和感がすごい。
ふと、記事のノートを見てみると
・関数に書き換えなければいけないという強迫観念にも似たこだわりを持つ荒ら…
・改めて函数荒らしの除去…
・関数→函数書き換えに伴うリンク切れを訂正。…
・函数荒らしの除去
と、なにやら論争になっている。
どうやらWikipediaでは、Wikipedia:井戸端/subj/「関数」か「函数」かで、
どちらに統一するべきが議論が進んでいるようです。
私としては、関数の方が一般人にとっては分かりやすいような気もするのですが、
こだわりというか、職人魂というか、文化・伝統というか、まあ色々大変そうです。
議論では、「函数、抛物線、共軛」が普通に使われているとかありますが、
使う使わない以前に、初めて見たのですが…。
これらの読み方は、それぞれ
「抛物線」→「放物線」
「共軛」→「共役」
ちなみに、この議論、気になった方は、以下の見るとよいです!
Wikipedia:井戸端/subj/「関数」か「函数」か
Wikipedia:井戸端/subj/「函数/関数」など複数の表記がある語の扱い
Wikipedia:ウィキプロジェクト 数学/函数と関数
Wikipedia ノート:関数 (数学)
Wikipedia ノート:関数
その他の昔の言葉について
上記のような言葉は、1956年の漢字の制定で変わったようです。
函数以外にもいくつかあるようでして、
例えば以下の漢字が変わりました。
「颱風」→「台風」
「伸暢」→「伸長」
「編輯」→「編集」
「函数、抛物線、共軛」が普通に使われているのは
2009年の現在、60代後半の方ぐらいでしょうか。
言葉は変わるものですし、
義務教育で習ったものを標準として記載するといいなーと私は思いますが、
Wikipedia はみんなで協力して作るもの。
なかなか難しい問題かもしれませんね。
コメント
函数って中1の教科書に載ってますよね?
知らない方が珍しいのでは
お恥ずかしながら、当時、函数という漢字を見慣れていないせいか何だこれ・・・となってしまっていました・・・