お笑いで人は何に対して笑っているのか

思考ネタ
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BPO/放送倫理・番組向上機構 今月BPOに寄せられた意見(2008年5月)

お笑い番組に出ている芸人の「3の倍数になるとアホになる」という芸は許せない。
というより、これを「芸」と言ってはいけないと思う。
スタジオではゲストも客席も「アホ」になった顔を見て笑っているが、
これで笑うということは倫理的におかしいと思う。
障害者の方々、顔面神経麻痺の方々の気持ちを考えたら、
このような程度の低い笑いをテレビで放送することが適切か不適切かはすぐに分かると思う。
放送局は、テレビを見ている青少年への影響も真剣に考えるべきだ。

エンタとか、テレビ番組は前言ったとおり、自分としては消極的で、あんまり興味はないんだけど。
この意見に対しては興味がある。

この意見を言った人は、恐らく、「お笑い番組で障がい者を馬鹿にしているようなことは許さない」と言っているのだ。
でも考えてみれば、お笑いは健常者が普段ではありえないこと、例えば、馬鹿なことや変なこと。
これらを行って、観客が、なんだこいつ馬鹿だ!って笑うタイプの笑いが以前から存在していた。
むしろ、お笑いは知的障がい者の真似ではないにしろ、知的に変なことをやるっていうのが基本ではないだろうか。

(例えば、志村けんの変な声とか)
もし、これがダメだというなら、お笑い自体見直さないといけない。

ちなみに私としては、先ほど言ったとおり消極的なので、別に見直してもらって構わない。
直感的な笑いより、考えさせるお笑いのほうが、好きだから。

他の意見として

水曜日のクイズ番組の毒舌司会者によるお馬鹿キャラの出演者を囃す言葉が、
一部の障害者を誹謗中傷する結果となっている。知能が遅れていないのに文字が読めなかったり、
成績はよいけれど遊びやスポーツのルールが理解できないなど、
普通の子どもに比べて知能の発達にアンバランスがある「LD( 学習障害 )」
と呼ばれる機能障害があるが、この人たちに配慮のない発言で笑いをとっている。
「LD」は、聞く、話す、読む、書く、計算する等の習得と使用に著しい困難を示すが、
平成11年には厚生労働省も障害の一つとして定義している。
世の中には多様な障害があり、苦しんでいる人がいることを知ってほしい。

さらに他の意見

バラエティー全般に出演している女性「お馬鹿キャラタレント」の言動に辟易している。
現在、日本人の「女性の品格」が問われているが、
女性にもかかわらず年上のタレントに対して”ため口”をきいているタレントが多い。
特にひどいのは若い女性タレントの発言で、元ヤンキーであることや、
普通自動車免許の筆記試験を26回受験し全て落ちていたことを番組で打ち明け、
別の番組では仮免許も取れなかったと話して笑いを取っていたが呆れ果てた。

民間のテレビ番組は全てヤラセだが、こういう意見に対しては、激しく同意。
すこし自重しないといけないと思う。

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