肖像権と盗撮の認識とタミフルの話

著作権
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はじめに

2ちゃんねるのスレッド名は、わざと炎上を起こすように釣りがこめられたスレッド名をつけるのは知っていますが、スレッドのタイトルを見て肖像権の認識について、すこし気になったのでまとめてみました。

発端

いぬようび: 実は、アキバblogさんから情報開示を求められてるのは私の知人(5月20日)
http://inuyoubi.cocolog-nifty.com/inuyoubi/2008/05/blog_f2bd.html

上記の記事からアキバblogの管理人が、自分を被写体とした写真を無断でアップロードされたとし訴えたとのこと。

ここで、現在ニュース速報書いたものには一切権利主張しない立場の方)では、次のようなスレッドが立っている。

盗撮常習犯のアキバblog管理人が自分の写真を勝手にうpされたら肖像権の侵害だとして賠償請求★3(2008/05/22(木) 18:29:52.61)

 (ID:YD2JvKyJ0は私)

スレッド名を見れば分かるとおり、盗撮を行っているアキバblogの管理人も自業自得のようなことを書いてある。スレッド名に関わらず、スレッドに書いている人も、結構そういう立場で書いている人が多い。(それ自体釣りかもしれないが)

本当に自業自得なのか?

私の意見ですが、全く自業自得ではないと感じている。

ブログの写真は、目的が報道

アキバblogは個人を特定するために撮影を行っている分けではない。あくまで、報道を目的とした秋葉原の日常風景を撮っているのである。さらに、アップロードする写真は、個人が特定できないように顔にモザイクをかけているのである。つまり、肖像権の違反には全く当たらず、悪いことをしてはいないのである。

問題の写真は、目的が中傷

アキバblogが問題視した写真については、かなり限定していて、本人を撮ることを目的としている。本人を被写体に撮る場合は、もちろん撮る前の了承をえて、さらにアップロードについても許可を得なくてはいけない。

結論

上記の行為を同等の行為とみなして、自業自得のように考えるのは、私はおかしいと思う。

盗撮とスナップ写真について

私はよくスナップ写真を撮るのだが、盗撮とスナップ写真の違いは私個人としてはこう認識している。なお実際、盗撮自体は定義が定まっていないため、あくまで私の認識を紹介する。

盗撮
公衆の場でない場所で、ある特定の人を許可を得ずに写す行為。
あるいは、公衆の場で、ある特定の人を悪意をもって写す行為。

スナップ写真
公衆の場で、風景・情景を写す目的で、写真を撮る行為。

どちらも撮影した時点では、迷惑防止条例に適用されなければ違法性はなく、これらを、個人を特定できるような(顔をかくさないとか)画像で、公共の場(インターネットなど)で誰でも閲覧できるようにする場合に、法律上の問題が生じる。

盗撮という定義自体あいまいなのに、こうやってなんでも盗撮という言葉を乱用すると、どんどん世間的な定義が広がっていくので、非常に危険なのである。

ミーム汚染

話は全く変わりますが、言葉の意味が変わっていくということに関連しまして、ついでに前々から話したかったタミフルの話をしたいと思います。

タミフルという言葉、最近はネット上で狂っているとかに使われることがあるけど、立証されてもいないのに、使うのはおかしいと考えています。たとえ冗談で使っていたとしても、普通にタミフルを作っている会社に迷惑だと思われます。

ただ、当時どこの放送局もまるで、タミフルを一方的に悪のように放送していたのもあり、放送局にも問題があると思います。

タミフルの最新の状況としては、平成19年度第5回 薬事・食品衛生審議会 医薬品等安全対策部会 安全対策調査会(2007年12月25日)にて、問題ないとされています。

なんでもなかった言葉に意味を持たせることをミーム汚染と呼ぶらしく、タミフルはまさにミーム汚染にあっているというわけです。

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