セカンドライフとVRChatの紹介と比較

VRChat
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はじめに

こんにちは!前回はVR機器のレビューをしました。

OculusRiftCV1からQuest3と比較しつつQuestProへ乗り換え
はじめに 私のVR体験としましては、今から8年前にOculus Rift CV1を海外で予約購入してそれ以来だったのですが、ここ最近Meta Quest Proを購入してみたので、VR環境はどう変わったか、感想をお伝えしたいと思います。 O...

VRを楽しむにあたりアバターの準備も整っており、2024/3/20からVRChatも始めてみました。以前から利用しているSecondLife(以下、セカンドライフ)と今回始めたVRChatについて、その違いや魅力などを伝えたいと思います。

セカンドライフについてはいろいろ知っているので紹介は長くなりますが、VRChatについては始めたてで理解していない部分も多く紹介が短いですがよろしくお願いいたします。

セカンドライフについて

セカンドライフについての記事はたくさん書いてきましたが、実はこれまでセカンドライフとは何かというものを説明したことがありませんでした。そのため解説をしたいのですが量が多く全てを表現するのは難しいです。そこで今回は豊富な写真と簡単な説明で紹介を行っていこうと思います。

リアルのように巨大で世界が繋がっている

256m四方のSIMと呼ばれる区画があり、このSIM同士が接続されて世界が作られています。1つのSIMまるごと借りることもできますし、SIM内の特定の区画だけを借りて自分の家を建てることができます。

公式サイトからはマップを表示することが出来て好きな場所へ移動することが出来ます。

サーバー1台で1SIMという構成で1SIMの中に何十人もの人が入ることができます。

区画があるのでお隣さんという概念もできます。

セカンドライフはご存じの通り自分の好きなアバター、3Dモデル、音楽、プログラムを作り上げることができて、SecondLifeのマーケットでモノを買ったり、世界の中でモノを買うこともできます。

ボイスチャットも可能ですがテキストチャットの人が多いです。VRは一時期対応(Second Life Oculus Rift Viewer)させようとしていた時期がありましたが現在は開発終了しています。恐らくVR特有のリアルタイム性を考えた場合、根本となる2003年からのシステムのベースを元にしているためFPSが稼げないとか難しいものがあったのかもしれません。

ちなみに運営元のリンデンラボはセカンドライフでVR対応できなかったため、VRに特化したメタバースSansar(サンサール)を2017年に開発していたのですが、2020年にこのVRサービスを売却して、今はセカンドライフ一筋になっています。

人とのふれあい

カフェとか溜まり場などで色々な人と知り合えます。会話していくうちに趣味が合えば友達になれますし結婚システムもできます。

グループを作って人が多いSIMに遊びに行ったりします。

たまり場やイベントは以下のところから探せますし、直接セカンドライフ内でワールド検索も可能です。

ラーメン店でみんなでご飯をしたり、

部屋内で友達とまったりもできます。

イベントへの参加

期間限定や常設のイベントをやっていることがあり、一緒に遊びにいったり冒険も可能です。

ホラー系のSIMもあり恐怖です。

正月とかは初詣イベントとか主催しているので、そこでおみくじをひいたりしてワイワイ楽しめます。

サイバーな雰囲気の神社もあります。

ガチャガチャは一大イベントでよくガチャガチャを引いては部屋に飾っていくことになります。

好きなアバターになりきって世界を歩いたりして楽しめます。

グラフィックについて

セカンドライフと聞くと、2008年時代のグラフィックや、可愛くない/かっこよくないアバターを思いつくかもしれません。実際に2008年のグラフィックは以下のような感じでした。

セカンドライフをプレイしてみた!
猫が獲物を狙っていたよ! 友達がヘリに閉じ込められたΣ(゚д゚lll)ガーン ちょと休憩! とてもよい一日だった!!

当時は、ネットの回線速度の関係やグラフィックボードの性能の関係上、そのようなモデルしか作れませんでしたが、2010年ごろには好きなポリゴンで構成できるメッシュと呼ばれる形式に対応、2014年ごろには少ないポリゴンで複雑なテクスチャを表現するバンプマッピングやノーマルマッピングに対応、2016年にボーンの拡張(Bentoプロジェクト)、2023年には物理ベースレンダリング(PBR)と進化を続けています。

またセカンドライフのビューアはオープンソースのため独自機能を持ったビューアがあり、BlackDragonというビューアでは以下のようなスクリーンスペース反射も使用できます。現在は公式ビューアはPBRに対応しているはずなのでそれにそったモデリングをすればよりリアルな反射も作れると思います。

アバターについては上のスクリーンショットを見ていただく通り、可愛らしいアバターも全然作れる状況です。​​​​

人口

セカンドライフは個人で土地を持ちそこで暮らすことが出来ます。そのため住民がログインしていなかったり出かけていたらその土地には誰もおらず、セカンドライフについて知識がない方がそういう光景を見て人がいないと感じるかもしれません。

「人とのふれあい」に記載したような、人が集まる場所はたまり場やバーといった場所や、定期的に実施されるイベントに人が集まります。自分の興味がある場所を探して尋ねてみましょう。

VRChatについて​

VRChatは、起動開始時にPCを使用するかVR用のHMDを使用するか起動モードを選べます。またチャットにおいてもボイスチャットか、テキストチャットを選択できます。

ここではVR用のHMD、VirualDesktopによる上半身フルトラ、ボイスチャットを使用した場合についてのレビュー、紹介をしていきます。

リアルな体験

中に入り込むことになるので、セカンドライフとは違って違う意味でリアルになります。セカンドライフでは三人称モードからFPSモードへ変更することでよりリアルになりますが、VRChatは体験という意味では一歩その先になります。

以下は初心者ワールドである「[JP] チュートリアルワールド」という世界で、自撮りをしたものです。カメラを設置してポーズをとっています。自分の動いた姿がカメラに映ります。

([JP] チュートリアルワールドはUndertale感があって好きです。)

ワールドはセカンドライフと違って、1つ1つが独立しており、世界をインスタンス化して自分一人で中に入ったり、誰かがインスタンス化したものに対して入ることで触れ合いも可能です。

まだいろいろな世界について行ったわけではないですが、VRの体験を優先させるためにはFPSを稼ぐ必要があり、シンプルであったり最適化された世界が多そうです。あとは敷居は高いですがUnity上で1つの世界を完結して作り上げるため、セカンドライフのように直接中に入って物を設置していくよりは、作りやすいように思えます。

グラフィックについてですが、セカンドライフでは世界で統一したシェーダーを使用しておりシェーダの細かなパラメータは変更できませんが、VRChatではアバターごとにシェーダーを個別に設定が可能用でありみんな質感が異なります。

人とのふれあい

自撮りをしてカメラのテストをしていると、後ろの方で別のグループで会話をしていることに気が付きます。近づくとお話ができて、無事友達になることが出来ました。

私はテキストを書くのには慣れているのですが、ボイスチャットが正直慣れていません。テキストだと文字入力した後に間違えに気が付き修正も可能ですし、PCがあるので他のウィンドウで情報を見ながら会話も可能ですが、ボイスチャットは記憶勝負で全てが本番です。

いろいろな世界へワープできる「[JP] USiOPORT ウシヲポート」を案内していただきました。

セカンドライフならPC上の時計を見てそろそろ落ちないとと思ったらチャットで伝えてウィンドウを閉じて落ちればいいのですがれば、VRChatは時計がないため時間が分からず、しかもボイスチャットなので中々伝えるのが難しく感じたりして、やや手こずりました。

セカンドライフとVRChatの比較

セカンドライフとVRChatはどちらがいいとかはなく、どちらもそれぞれでしか体験できない特有のメタバースだと思っています。以下は私視点で現時点でここは違うというものをまとめたものとなります。セカンドライフをやっていた方がVRChatはどうなんだろう、VRChatをやっていた方がセカンドライフはどうなんだろう、という参考にしてみてください。

グラフィック

セカンドライフはPBRに対応しているためリアルな物質を作り出せます。しかし現実的には、実装対応前から個人が作ってきた財産があるため今時のグラフィック品質のものに置き換わるのはかなり先になるとは思います。

VRChatはシェーダーに対応しており好きな質感を作れます。メタバース内で大勢で物体を設置するセカンドライフと違い、VRChatではUnity上で個人が完結して作りこむと思われるため、ワールド内の質感は均等となり違和感は生まれません。

アバター

セカンドライフもVRChatもボーンで独自アニメーションが行えるためここには差はないと思います。作りやすさという面では一長一短があります。

セカンドライフではメタバースのゲーム内の中に服の着せ替えを行います。リグが設定されたものであればアバター専用のリグ設定がされた服が必要となります。リグが設定されていなければ、ゲーム内で好きなボーンの好きな位置に好きなモノを取付が可能です。アバターそのものを自作を行おうとすると、ボーン設定がされたCOLLADA形式のファイルが必要となりますが、リグ・ボーンの特徴がマイナーでありハードルが高いように感じます。

VRChatでは、Unity上で服の着せ替えを行うためセカンドライフよりハードルが高いです。しかし慣れてしまえば簡単という話を聞きます。ちなみにVRChat用のアバターは主にBOOTHで購入し、アバター用の服とかもBOOTHでそろえることになります。またアバターを一から作る場合であっても無料のVRoid Studioを使用することで簡単に自作アバターを作ることが出来ます。データ構造はUnityで使われている汎用的なHumanoid形式ですがVRChatで使うためにはAvatar3.0に沿って設定が必要になり大変です。

まとめると作成済みのアバターを購入して変更なしで利用する場合は、Unityでのアップロード作業が不要でメタバース内で完結できるセカンドライフの方が簡単。アバターを改変しようとする場合も同様にメタバース内で完結できるセカンドライフの方が簡単。ただしVRoid Studioを使うのであればVRChatの方が簡単。リグ・ボーンも1から入れたアイテムを作りたいとなるとHumanoidを作ること自体はVRChatの方が簡単ですがAvatar3.0対応を考えるとどっちもどっちかなと感じます。

体験

セカンドライフは一般的なPCゲームのように三人称視点かFPS視点かを選べます。好きなアバターになりきって世界を体験することが出来ます。VRのように中に入りこめはしませんが、三人称視点であれば自分のアバターを見て楽しむことができますし、FSP視点にすれば十分リアル体験は可能だと思います。

VRChatはさらに一歩上の現実に近い体験になります。言うなればゲームキャラの体験ではなく、自分自身の体験になります。もちろんVRなので実際に質感を肌で感じることはできないなど限界はありますが、ボーンやギミックに触れるとフィードバックがあるようなアバターを使用することで癒されることができます。ただVRChatには椅子とかに座りにくいという問題はあります(セカンドライフではSitを選択すれば簡単に座れる。)

IoTを使ったアプローチ

別のアプローチですがセカンドライフでIoTを使用してリアルと繋げるということをしたのですが、セカンドライフのこういうアプローチは楽しいです。VRChatだと自分の土地という概念がないので難しそう。

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実行環境

セカンドライフはテキストチャットとボイスチャットのどちらも選ぶことが可能です。ただ、私の感覚ではテキストチャットの方が多いと思います。セカンドライフはPCで行うので、何かを調べ物をしながらチャットでお話しすることが可能ですし、ログインだけしておいて裏で作業するということも可能です。

VRChatはテキストチャットとボイスチャットのどちらも選ぶことが可能です。私の体験としては、半々ぐらいでしょうか。テキストチャットとボイスチャットは性質が違うため、どうしても会話するときにワンテンポ遅れることが発生します。またHMDをしているので何かを調べ物をしながらチャットでお話ししたり、裏で作業ということも難しいかと思います。

VR上でデスクトップを開くためにはXSOverlayというのを使用すればよさそうですが結局文字入力を考えると難しいかなと思います。作業を考えるとVRChatはデスクトップモードを使ってセカンドライフのように使用するしかないと思われます。

後はスマホ版についてですが、VRChatは2023年12月にVRChatのスマホ版のベータ版が登場しています。セカンドライフについても2023年にSecond Life Mobileが登場するというニュースは出ていました。とはいえ、セカンドライフは2016年のVR対応時(Second Life Oculus Rift Viewer)についてもうまくいかなかったことがあったため正直どうなんだろうという所です。ただうまくいけば人口が増えるきっかけになるので是非とも上手くいってほしいところです。

利用料

セカンドライフは無料で遊べますが、リンデンラボが所有する土地を持つと必ず月額のリアルマネーがかかってきます。2015年の記事なので最新版ではないのですが、過去に以下でまとめています。まあおおよその目安としてみてください。

セカンドライフの土地維持費
セカンドライフをやっていると、自分の土地が欲しくなってくると思います。土地があると、自分の場所でのんびり制作できたり、人を呼んで話したり色々なことができるわけです。 土地を手に入れるためには2つ方法があります ・土地をレンタルする ・土地を...

他にアバターは大体1000~3000リンデンドル(以下LD)程度で購入できます。250LDあたり1USD、1USDあたり150円だと考えると、600円~1800円ということになります。ちなみに結構高めで有名なのがMaitreyaというアバターなのですが、2750リンデンドル(1650円)という高額なものになっています。Maitreyaはリアルアバターのためヘッドだけアニメアバターを使うというのが主流です。

VRChatも同じく無料で遊べますが、多くのプレイヤーは購入したアバターを利用しています。購入はBOOTHがよく利用されています。ピンキリで非常に高品質のものも多く、高いと1万円ぐらいするものもあり、VR用のチューニング(Avatar3.0)がされているためか全体的にセカンドライフのおおよそ5倍程度の値段感覚になります。

こう考えると、土地などを所有して楽しみたい場合はセカンドライフはお金がかかりますが、アバターや服などを楽しみたいと考えるとVRChatの方が高くなってくるような感じがします。

比較

以下、主観的な比較です。

項目 VRChat セカンドライフ 感想
アバターの種類 多い 多い どちらも多いと思う。SLの方が歴史が長いので多いが服の互換性から固定化しがち
アバターの値段 高い 安い VRChatの方が髪とかにボーンや表情を入れたり服込みのため値段が高い
アバターのボーン Unity Humanoid Avastar Bones SLはAvasterというボーンで知名度が低い。VRChatはメジャーUnity HumanoidなのだがAvatar3.0対応が必要。Vrdoid Studioと変換ツールを使えばハードルが低くなる。
グラフィック シェーダー拡張可能 PBRシェーダー VRChatは独自シェーダーが使用可能。SLは独自シェーダーは使えないがPBRシェーダーが利用可能。
着せ替え Unity SL内 VRChatの方がツールを使えないといけないので難易度は高い。SLはワールド内で着せ替えができるので敷居は低い。
自分の土地 インスタンスを作成 実際にサーバー上に存在し、クライアントが落ちても残る ワールド内で自分で買ったものを置く感じが好きな方はセカンドライフ。逆に土地を持ってしまうと手放しにくい。
土地の維持費 維持費無し 維持費あり 土地を持つ場合は維持費がかかるのでその点がデメリット
買い物 BOOTH SL内、SLマーケット VRChatはUnityを使ってモノを持っていくので色々なプラットホームがある。一方でSLはワールド内で買い物をしたり、Web上で買い物もできる。
お喋りハードル 高い 低い VRChatは音声チャットがメインなので抵抗がある人にはハードルが高い。おしゃべりがメインとなると人数が多いと喋りにくくなる。チャットがメインなSLであれば多人数でも話しやすい。
リアル感 高い 普通 VRChatはVRメインで作られているので没入感は高い。SLはFPS視点、三人称視点の切り替えが可能。
放置 やりにくい やりやすい 音声メインで入っているので放置はやりにくいイメージ。裏で作業するならSLの方が楽でメッセンジャー代わりにも向いてる。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回はセカンドライフの魅力と、新しく始めてみたVRChatの体験を紹介し、それぞれの比較を行ってみました。興味がある方は是非参考にして遊んでみてください。

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