自作PCをCore i第3世代から第12世代に刷新したときのトラブルの話

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はじめに

こんにちは。

立て続けに買い物ネタですが、パソコンを刷新した時に遭遇したときのトラブルの話をしたいと思います。

きっかけ

2022年の1月にパソコンのWindows 10のアップデートをした後にOSが壊れてしまい、パソコンが起動しなくなりました。SSDは生きていたようなので、おそらく起動のための大事なデータが壊れてしまったのでしょう。

というわけでOSを入れなおせばおそらく治るはずなのですが、そもそもWindows 10のサポート期限はあと数年と言われていますし、Windows 11にするにしても、今の使用している Core i 第3世代のCPUが正式サポートされていないこともあり、久々に中身を入れ替えることにしました。

第3世代から第12世代へ

いろいろトラブルはあったのですが、トラブルの内容は後述するとして、次のような構成になりました。

パソコンの構成

変更前

2012年に組み立てたもの(一部:2012年から換装済み)。SSDは省略していますが、当然M.2 SSDはなく、通常のSATA接続のSSDです。

種類 製品
ケース 2012年当時は CORSAIR Carbideシリーズ CC-9011015-WW を使用。

マザーボード ASUSTek P8Z77-V LGA1155
CPU Intel CPU Core i7 3770 BOX
メモリ 4GB x2 + 8GB x2 = 24GB 構成

CPU クーラー ENERMAX ETS-T40-TB
グラボ Patriot GeForce GTX 1070 Super Jetstream
電源ユニット 2012年当時は KEIAN KT-550AS SLI 550W (2008年) を使用。静音化のために買い替え。

変更後

トラブルがあり、いろいろ怪しそうなパーツを交換しつつ最終的に以下のような構成になりました。

種類 製品
ケース Fractal Design Define 7 Compact White (継続使用)
マザーボード ASUS TUF GAMING H670-PRO WIFI D4 LGA1700
CPU Intel CPU Core i5 12400 BOX
メモリ 16GB x2 = 32GB

CPU クーラー ENERMAX ETS-T40-TB (継続使用)
グラボ Patriot GeForce GTX 1070 Super Jetstream (継続使用)
電源ユニット SUPERFLOWER ‎LEADEX PLATINUM SE 1000W
SSD Seagate FireCuda 530 Gen4 M.2 1TB

CPUとマザーボードは、大須のTSUKUMOデジタル・モバイル館で購入。セットだと2000円程度安くなるのと、サポートが付くので選択しました。このサポートが後に非常に役立ちました。これまで自作PCを3回作ったことがあり、トラブルもなく甘く見ていたのですが、今回初めてトラブルに遭遇し、ツクモ様の1か月の初期不良対応用の無料サポートのおかげで無事完成しました。

パーツ紹介

PCケース Fractal Design Define 7 Compact White

去年までは、CORSAIR Carbideシリーズ CC-9011015-WW を使用していました。フルタワーでメンテナンス性もありよく冷えて静かという素晴らしいケースです。ただ、M.2が登場により、5/3.5インチベイをたくさん載せる必要性もなくなったことや、黒色なので存在感が大きい、ケースが大きいといった理由から、白くて小さなケースに変更しました。小さいとは言っても、ATXマザーボードが入り、これまで使用していた大きなCPUクーラーも取り付けできるので買ってよかったです。

電源ユニット SUPERFLOWER ‎LEADEX PLATINUM SE

元々、SILVERSTONE SST-NJ520 520W を使用していましたが、今回のPC組み立て時に発生したトラブルの中で電源に問題があるのかなと思い、原因切り分けのために買い換えました。結局は電源が原因ではなかったのですが、購入してから6年経っており、ファンレス電源で負荷も高いと思われるため、買い換えるタイミングとしては良かったのかもしれません。静音性重視のため、ファンが必要にならないと回らない電源にしてみました。1000Wと大きいですが、マザーボードのCPU電源用8ピン+4ピンにも対応していますし、安定性がよいのは良いと思います。余裕を持っておいたほうが安心です。

CPU Core i5 12400

インテルの12世代のCPUで10nmプロセスルール品が出たということで、12世代を選択。性能自体は11世代と正直そんなに変わらないようですが、それでも電力効率、発熱がかなり向上しているということで、これを選択。もともと、i3770だったので、Core i7も選択肢にありましたが、そこまでの性能は不要かと思ったことや、i3770に比べたら何倍も速い性能なので十分かと思います。1つ問題なのは、LGA1700ソケットで、これまでのCPUクーラーの取り付けに互換性の問題があり、注意が必要です。

マザーボード ASUS TUF GAMING H670-PRO WIFI D4 LGA1700

CPUの欄に記載しましたが、第12世代のLGA1700ソケットは、第3世代 LGA1155 から第11世代までのCPUクーラーと互換性がないという問題があります。とはいえ、LGA1700ソケットに対応しているCPUクーラーはまだ市場に少なく、選択肢も少ないです。

このマザーボードには、LGA1700ソケットの穴と、第11世代までの穴が開いているという素晴らしいボードであり、新たにCPUクーラーを購入する必要がありません。というわけでこれを選択することにしました。

SSD Seagate FireCuda 530 Gen4 M.2 1TB

これまで、M.2 を体験したことがなかったので、この機会にSSDの一部を M.2 へ切り返しました。M.2でもSATA、Gen3、Gen4といった接続方式があり、2022年現在で最も早いGen4にしてみました。ゲームのインストール先にしておくと起動やロードが早くなるので、この1TBを、OSとゲーム、キャッシュ用にする予定です。

いろいろGen4のM.2 SSDは発売していますが、大切なデータが消えてしまうのは怖いので、お高いですが信頼性が高いものを選択しました。例えば、CFD販売のものは安かったりするのですが、ファームウェアのアップデートでストレージの中身が全て消去されるという話もあり辞めました。

トラブル発生

電源起動時に1分ぐらいかかり異常検知画面が出る

発生現象

次のような現象が発生しました。

以下のようにQ-LED(通常はCPU→DRAM→VGA→BOOT) がDRAMまで点灯するのですが、消灯を1分ほど繰り返す。

ようやくBOOTが点灯するものの以下のような異常が見つかったエラーが表示される。

The system has POSTed in safe mode.
This may be due to the previous POST attempt failing because of system instability,
or if the power button was held in to force the system off.
If the system failed to POST after you made changes to UEFI settings,
you may wish to revert to stable settings to prevent POST failure.
Press F1 to Run SETUP

F1を押して、ブート用のSSDを選択すればWindowsは起動できるが、毎回初期起動時にこのようになる。

立ち上がり時の問題だったので、最初に電源ユニットを疑いました。電源ユニットは、2016年から使用しているものでファンレス電源でもあったため、寿命が来てもおかしくないような感じがしたからです。しかし、電源を買い替えても全く同一の症状が発生して、結局電源が原因ではなかったようです。

発生原因

結局、原因が分かればなんだそんなことかということなのですが、ヒントは、3枚目のこの写真です。

原因を言ってしまうと、メモリを指す場所を誤っておりました。

  • DIMM_A1
  • DIMM_A2
  • DIMM_B1
  • DIMM_B2

とあり、このうち最初に挿す場合は、DIMM_A2、DIMM_B2と挿す必要がありましたが、上記画像をみると分かるようにDIMM_A1、DIMM_B1に挿していました。説明書にも、DIMM_A2、DIMM_B2に挿すように記載されており、見逃していました。

気が付いたきっかけは、ツクモ電気様で実施していただいた動作テストでは再現しなかったという報告書です。報告書にはBIOS起動画面をプリントアウトしたものがついており、DIMM_A2、DIMM_B2に挿さっていたことからこの過ちに気が付きました。

BIOS画面で設定しようとすると数秒でフリーズする

発生現象

次のような現象が発生しました。

BIOS画面で設定をしようとすると毎回数秒程度でフリーズして画面が停止、マウスも動かなくなります。

発生原因

結論としては、RAMの相性問題のようでした。これもツクモ電機様で実施していただいた動作テストでは再現しなかったという報告書にて、CrucialのRAMを使用していたことから発覚しました。

以前使用していたDDR3のメモリがTeamだったので、同じくTeamを購入したのですがまさかの相性問題が発生して驚きました。TeamのRAMですがBIOSに入らずに起動さえしてしまえば安定しますし、memtestでも特に問題は見つかりませんでした。ただ、何か重要な作業中に問題が起きたら怖いので、TeamのRAMは封印しておきます。

ところで、買いなおしのCrucialのRAMですが、ヒートシンクが張っていないものを選びました。どうやらRAMはそれほどまで熱くなることはなく、そもそも不要だそうです。まあカッコイイ、基板が傷つきにくいというのはあるのですが。

さいごに

今回、久しぶりのPCトラブルですが、結局PCが新しくできるまで1月中旬~2月中旬と1か月間もの時間を要しました。代わりのパーツがないため、トラブルが発生してもなかなか特定するのが難しかったです。今回、ツクモ電機様に初期不良の可能性ということでいろいろとアドバイスをもらったり、秋葉店まで送ってテストをしてもらったりなどを実施していただき、本当に助かりました。

自作PCはトラブルは起きなければ問題ないのですが起きてしまったときの労力が半端ないので、今度買う時も実店舗メインで購入していくのがよいのかなと思います。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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